プロトタイプとは? 概要や作り方、メリットなどをご紹介

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「プロトタイプ」という言葉を聞いたことがありますか? 建築を始め、あらゆるプロダクトを製作するため用語として広まっている言葉ですので、耳にしたことがあるかもしれません。

今回はビジネスモデルを設定するための言葉としての「プロトタイプ」をご紹介概要や作り方のポイント、メリットなどについて解説します。


 
 

そもそもプロトタイプってなに?

プロトタイプとはMVPの1つです。MVPとは「必要最低限の価値を搭載した商材」を指します。

思いついたビジネスアイディアをもとに、膨大なコストをかけて、すべての機能を実装したサービスやプロダクトを開発してローンチするのはリスキーな行動です。まずは必要最低限の機能だけを搭載した商材をローンチして、顧客のリアクションを受け止めてから改良し、メインのフェーズのために準備をすることで、コストの無駄を省けます。

MVPに関しては以下の記事で詳しく解説していますので、お気軽にご覧ください。

 

ビジネスモデルを作るうえでも、プロトタイプは効果を発揮します。1つの優れたビジネスアイディアを思い付いたからといって「本当に顧客のニーズに当てはまっているのか」または「本当に優れた価値を提供できているのか」は分かりません。同じモデルのサービスでも、もっと顧客が利用しやすく、他社と差別化できているビジネスモデルがあるかもしれません。

だからこそプロトタイプをいくつか用意して検証し、最も顧客のニーズにフィットしており、効率的で、他社と差別化された提供価値をもつビジネスモデルを描きましょう。視野の幅が広がるので1つのモデルに拘泥することがなくなります。

 

正しくプロトタイプを作成するための10の約束

プロトタイピングを定めるうえで、大前提として意識すべき10カ条をご紹介します。1つのアイディアに多くの時間を割いてはいけません。同じ労力であらゆる方向性を探りましょう。

 

1. 具体的に可視化させる

プロトタイプを頭の中で完結させてはいけません。必ず「見える化」させましょう。具体的な議論ができるので、会議の効率性が高まります。

 

2. 常に新鮮な目を持つ

「不可能だ」と決めつけてしまってはいけません。突飛なアイディアでも試作することが大切です。既存のノウハウに縛られて、限界値を設けないようにしましょう。

 

3. 最初のアイディアを頭からなくす

自分で考えついたビジネスアイディアは可愛いもの。しかしこだわっていては生産性がなくなります。他のアイディアを受け入れられるように頭の中を空っぽにしましょう。

 

4. 流動的になっても受け入れる

会議が進むにつれて、ビジネスモデルは最初のアイディアから遠ざかっていくでしょう。その状況を嫌がらずに、流動的な状況を受け入れなくてはいけません。正解などわからない段階なので、すべてのモデルを大切にしましょう。

 

5. きちんと作り込まない

1つのプロトタイプをきちんと作り込みすぎると、捨てられなくなってしまいます。1つあたり5分から15分で作成しましょう。愛着を持ちすぎるのはいけません。

 

6. 早めに作品のレビューをもらう

簡素に作り上げたプロトタイプでも、すぐに外部から批評してもらいましょう。たとえ否定的な意見があっても受け入れてください。改善するために否定的な意見は欠かせません。

 

7. 初期段階で、頻繁に失敗をする

失敗を恐れてはいけません。素早く外部に共有し、失敗し、学習する。このサイクルによってプロダクトやサービスの質は飛躍的に高まります。

 

8. 常識にとらわれない

プロトタイプには創意工夫が必要です。社内や業界のタブーに積極的に立ち向かい、現状を打ち砕きましょう。

 

9. 「シュレック模型」を作る

シュレック模型とは、極端だったり子どもじみていたりする、実現できそうもないプロトタイプのこと。シュレック模型を考えることで議論の質や学習の深度が高まります。

 

10. 議論の中身を記録する

議論のなかで発生したプロトタイプや学習、インサイトなどを記録しておくと、完成したビジネスモデルをあとで見返すときに役立ちます。

 

スケールに合わせたプロトタイプの作り方

ビジネスフェーズやビジネスモデルの形によって、プロトタイプにはあらゆるサイズのものがあります。ここでは4パターンをご紹介。ラフなものから詳細に書き込むものまで、あらゆるプロトタイプを定めることで、新しいビジネスモデルの形に気付けるでしょう。

1. ペーパープロト

スタートアップ時にオススメなのが短時間でプロトタイプを作るラフな方法です。飲食店のナプキンにメモを取るように、アイディアの概略や価値提案、収益の流れなど主要な要素だけを書き込んで作り上げていきます。作成スピードが速くチーム内のアイディアによって柔軟にプロトタイプのカタチを変えられるので、初期フェーズにうってつけです。

 

2. より詳細なキャンバス

ある程度、ビジネスモデルが固定されたら機能するために必要なすべての要素を書き込みます。各要素をロジカルに捉えて書き込んでいきましょう。ビジネスモデルキャンバス(BMC)の各ブロックがどのように作用し合うのか、市場には潜在的な可能性がどれくらいあるのかなどの要素が見えてきます。その後、スプレッドシート化することで潜在的な収益性を予測し、チーム内に共有でき流のが魅力です。そのために主要データを記入したり、仮定に基づいて顧客の課題解決までのフローを探りましょう。

 

3. モックアップなどのツールプロト

ここからはデザイナーに依頼してある程度のシステムやツールを作成します。作成時間はかかりますが、実装された機能を搭載したプロトタイプができあがるので、リアリティを含んだモデルが完成するのがメリットでしょう。

 

4. フィールドテスト

各プロトタイプを見込み客や顧客、常連客などに提示します。リアルな声を聞いて価値提案やチャネル、価格設定などマーケット内での要素の正誤を検証していきましょう。コストやリソースをかけるべきポイントや改善点などがはっきりと見えてきます。

 

ビジネスモデルキャンバス(BMC)が必要不可欠

プロトタイプはビジネスモデルキャンバス(BMC)を駆使しながら作成する必要があります。ビジネスモデルキャンバス(BMC)の各ブロックを埋めることでアイディアが可視化され俯瞰的にチーム内に共有できるのです。

一般的なビジネスアイディアから、突飛なアイディアまで、プロトタイプを作成することで顧客のニーズや自社のバリュープロポジションがはっきりします。ぜひプロトタイプを作成して無駄なコストを使わずに自社のビジネスモデルを構築しましょう。


 
 

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