ビジネスモデルキャンバスで紐解く、Googleのビジネスモデル

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Yahoo!Bingなど、世界には多くの検索プラットフォームがありますが、なかでも最大規模を誇っているGoogle。1998年の設立以降、勢いを落とすことなく事業を拡大し続け、2016年には年商895億ドルを叩き出す大企業となりました。

 

では、どのようにして成功を収めたのか。ローンチしたサービスやプロダクトを解読するのはもちろん、ビジネスモデルキャンバスを使いながら9つの項目でGoogleのビジネスモデルを紐解いていきます。

 

Googleが今までにローンチしたサービスやプロダクト

Googleはこれまでにあらゆるサービスやプロダクトをローンチし、そのどれもが顧客に愛されてきました。では、まずGoogleのプロジェクトを一覧でご紹介しましょう。

 

1. Googleブックス

本や雑誌をスキャンし、 データを格納するサービスです。2015年の10月までに2500万本の書籍がスキャンされました。

 

2. Googleグループ

同じ思考をもつ人をまとめて、コミュニケーションの場を与えるのがGoogleグループです。今でいうSNSに近い感覚をもつこのサービスは、あらゆる方の社会的欲求を満たしています。

 

3. アドセンス

写真や文章で構成されたメディアが広告を打てるのがアドセンスの魅力。視聴者のクリック数によって収益性が変わります。

 

4. アドワーズ

Googleアドワーズも広告のサービスです。視聴者の検索履歴に基づいて、その人の興味をひきそうな広告が表示されることで、効率よくコンバージョン率を高められます。

 

5. Googleドライブ

Googleドライブはフリーミアムのファイル共有サービスです。有料会員になるとストレージの容量が高まり、より自由度が広がります。

 

6. Gmail

GmailはGoogleが主催するメールサービスです。クラウドでもアプリケーションでも管理でき、あらゆるデバイスからアクセスできるのが魅力。多くのユーザーに愛されています。

 

7. Googleビデオの再生

Googleは音楽配信のサービスも展開しています。ポッドキャストのストリーミングサービスも利用出できますが、気に入った音楽を購入することも可能です。

 

Googleが買収したサービスやプロダクト

Googleは自社開発のほか、他社のサービスやプロダクトを買収することでも勢力を拡大してきました。ここでは買収した主なサービスをご紹介します。

 

1. YouTube

言わずと知れた世界最大の動画配信サイトです。無料で視聴・アップロードでき、視聴回数によって一定の広告料が入ってきます。2006年11月に16億5000 万ドルで買収しました。

 

2. reCAPTCHA

Googleは廃刊になった書籍や、古代の貴重な資料など、一般的に閲覧できない文献をreCAPTCHAを使って保存することで顧客に価値を提供しています。

 

3. グーグルアース

グーグルアースは地球上のあらゆる場所を、航空写真や衛星画像などを使ってあらゆる角度から閲覧できるサービスです。画質も当時革新的なほど高く、実際にその場所にいるような感覚になります。

 

Googleはいかにして収益化に成功しているのか

ビジネスモデルキャンバスを用いてビジネスモデルの中身を解読する前に、収益化しているポイントを探ってみましょう。

 

1. 広告

企業からの広告料はGoogleのビジネスを円滑に進めるうえで欠かせません。アドワーズやアドセンスを用いた企業から支払われる広告料はGoogleの全売上の70%を担っています。

 

2. アプリ販売

Googleはアプリ販売でも収益化できています。Google playには無料・有料問わず数百万のアプリケーションがあり、Googleは売り上げの20%を手数料として受け取ることで、利益化しています。

 

3. ハードウェア販売

スマートフォンや車、携帯電話などのハードウェアを開発・販売することで収益化を果たしています。

 

Googleのビジネスモデルキャンバスを徹底解析

 

では最後にGoogleのビジネスモデルをビジネスモデルキャンバスに置き換えて説明しましょう。9つの項目に注目することでGoogleのビジネスモデルが明らかになります。

 

1. 顧客セグメント(CS)

・Google の検索エンジンを使う消費者

・Google の検索エンジンなどの広告を作成する広告代理店

・Web サイトの運営者

・Googleネットワークのメンバー

・サービスやプロダクトの開発者

・G suiteと連携する企業

・Appなどのコンテンツの制作者

・相手先ブランドの供給業者 (OEM)

 

2. 提供価値(VP)

・世界中の情報を整理し、普遍的にアクセスできる検索プラットフォームを提供すること

・アドワーズ広告を使用してターゲットを絞った広告を打てること

・アドセンスを使用して広告キャンペーンを延長できること

・OSのプラットフォーム (Chromeの OS、Android)を提供すること

・マーケットプレイス (Google play)を提供すること

・webベースのGoogle Appsのホストとなること

・仕事の生産性を上げるためのサービスを提供すること

・スケジュールと時間管理のためのプロダクト(Googleカレンダー)

・無料の電子メール(Gmail)

・インスタント メッセージングおよびビデオチャットの提供(ハングアウト)

・言語翻訳サービス(Google翻訳)

・音楽やビデオなどのコンテンツプラットフォーム

・異なるベンダー間の価格を比較できるネットショッピングプラットフォームの提供

・モバイル端末やデスクトップPCからお金を送受信できるサービス

・お気に入りのビデオを共有できる場の提供

・写真の整理と編集ができる機能

・複数のハードウェア製品の販売

・仮想現実機能の提供

・Google のアシスタントと人工知能を使った機能の提供

・インターネット業界のキャリア、経験、ナレッジ

 

3. チャネル/販路(CH)

Googleがローンチしたサービスやプロダクトの数だけチャネルが生まれています。

・インターネット-google.x

・企業ウェブサイト

・グローバル セールスとサポートチーム

・Gmail

・Google +

・Google ニュース

・Youtube

・G suite(Google Apps)

・Google Play

・Google アドワーズ/アドセンスなどの広告

・Google マップ

・Google ブックス

・Google Chrome web ブラウザ

・Pixel デバイス

・Android デバイス

・Google ウォレット

・Google アナリティクス

・Google ニュース

・Google API

・Google の開発者

・Google のオープン ソース プロジェクト

・イベント

 

4. 顧客との関係(CR)

・シンプルでフレキシブル、素早く問題解決が可能な検索プラットフォームを構築

・ペイパー クリック広告プラットフォーム

・オンラインマーケットの提供

・利用しやすいオートメーションツール

・セルフサービス(サービス全般)

・コミュニティで継続的に

・大企業のアカウント管理 

 

5. 収益の流れ(RS)

Googleのビジネスモデルは多面体です。あらゆるサービスやプロダクトでマネタイズを図っています。

・無料検索、無料メール、無料マップ、無料ブラウザーなど、高度なメールと Google アース機能、クラウド サービス、決済サービスのようないくつかのプレミアムサービスによる個人からの収益

・広告収入やキーワード オークション、エンタープライズ製品の販売、ライセンス、サブスクリプションなどによる企業からの収益

・開発者による収益 

・OEM による収益

・Googleショッピングからの収益

・その他、作業ロボットなどによるオフラインでの収益

 

6. 主要な資源(KR)

・Google検索のアルゴリズム

・Googlebot(webクローラー)

・インター ネットユーザーのクエリ

・シンプルさに焦点を当てたプラットフォーム

・世界で最も訪問されたウェブサイトであるgoogle.com

・「悪事を働かなくてもお金を稼ぐことができる」「あなたはスーツがなくても真剣にすることができる」、「仕事は挑戦しなければならないし、楽しく課題を解決する必要がある」という理念

・スタッフの能力

・特許

・ビッグデータ

・データセンター

・保有しているサービス・コンテンツ

・Android の携帯電話のオペレーティング システム

・広告システム

 

7. 主要な活動(KA)

・アルゴリズムの作成

・ソフトウェア開発

・IT インフラの構築

・R&D

新プロジェクト

・検索プラットフォームの運営

・オンラインでの広告技術

・データと連動したサービス

・クラウド・コンピューティング

・マーケティングと販売(ソフトウェア・ハードウェア)

 

8. 主要パートナー(KP)

・インターネットユーザー

・Yahoo!、AOL、Netscape社(初期)

・プラットフォーム内のコンテンツの制作者

・開発者のコミュニティ

・組織の資金運営でのパートナーシップ

・販売するハードウェアのメーカー

・主な家電メーカー

・Googleベンチャー

・買収したサービスに関するパートナーシップ 

・株主

 

 

9. コスト構造(CS)

・毎年数億ドルの事業投資と研究開発プロジェクト費用

・インフラの維持管理費用

・データセンター (100% 再生可能エネルギー)の運営費用

・トラフィック獲得のためのコスト

・ソフトウェア開発のコスト

・オペレーションコスト

・コンプライアンスにかかわる費用

・人件費

・広報活動

・税金

 

Googleのビジネスモデルと、これからの展望

Googleはあらゆる最先端のスキルを駆使しながら、膨大なサービスやプロダクトを開発しエンドユーザーや企業の願望を叶え続けています。その分、チャネルや活動内容が幅広くなるのですが、そこでも極力無駄を省きながら効率的にビジネスを進めているのが注目したいポイントです。

 

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